記事一覧

スターが我が家にやってきた BY:ルーク

すげえ、すげえぞ。
俺んちの真向かいにでっかい家が建ったなぁと思ってたら、
なんと今をときめくスター「ピオニー・ウパラ」の家だって。
まじ?信じらんね〜!
俺、携帯の着メロ、奴の新曲だぜ!
そんなTV、雑誌の世界のいわゆる芸能人なんてさ、都会に住んでたってそうそうお目にかかれるもんじゃない。
俺みたいにド田舎に住んでる者にとっちゃ、そんな人に出会う確率なんて殆どゼロに近い訳だ。
それが! 俺んちの向かいに住むんだぞ!
これが騒がずにいられるか?
俺は興奮してティアが仕事から戻ってすぐにこの事を話した。

「ああ、ピオニー・ウパラなら昔コンサートなら行った事があるわ」

ティアからは意外な答えが返ってきてちょっとびっくりだ。
もしかしてティアもウパラのファンだったのか?
俺はコンサートに行くほどじゃないけど、CDとかは網羅してる程度のファンなんだ、だからティアの方がヘヴィーだったんだな と話すとティアは大した事はない、ただコンサートの後は会場の出口でウパラが帰るのを待ち伏せしたり、泊まるホテルを探り出してロビーで張ったりしたことがあるぐらいだって話してくれた。

あのさ・・・そういうの「おっかけ」って言うんじゃないのか?半端じゃねーじゃん。
正直俺はそう思ったけど、喉まで出掛かった言葉を飲み込む程の分別はあった。

「最近は、人気が出すぎちゃってちょっと冷めちゃったわね。嫌いじゃないけど」

大した問題じゃないと言わんばかりに、軽い感じで流すとティアは食事の支度を始めた。
ウパラが好きだって共通点があったのはやっぱり嬉しいけど、
「おっかけ」してたくらい好きだったなら、もうちょっと熱い反応示してもいいのに相変わらずクールだよな。

でもさ、せっかく向かいに越して来たんだからトップスターを間近で見たいと思うのは普通だと思う。
ちぇ、なんかいい口実はないもんだろうか?・・・
俺は食事の間中ずっと考えていたけど、いい案はこれっぽっちも浮かばなかったから、誰もが考えそうな平凡ないつきをティアに投げかけてみた。

「なぁ・・・やっぱりご近所になるんだから挨拶くらいはしに行くべきじゃないかなぁ」

黙々とキャロットケーキを口に運んでいたティアが、俺の安易な発想を辻斬りみたいにバッサリぶった切る。

「行ったところで、ボディガードとか執事に体よくあしらわれるわよ」

俺は憮然と今朝採れたばかりの新鮮なレタスを口に放り込みながらぼやいた。

「ああぁ〜、
せっかくすぐそこに引っ越してきたのに、成す術もなし?
つまんね〜。もしかしたらさ、偶然本人が玄関口に現れるって事だってあるかもしれねーじゃん。そんでもって家の野菜とか欲しがったり、町内会の会合とか、地元消防団とかに加入するなーんて事だって可能性がない訳じゃないぜ」

「・・・本気で言ってるの?」

「・・・・・・」

ティアのしらけた視線が突き刺さる。
なんだよ。スターが近所に越してきたからって、パンピーには全く関係ない事くらい俺だってわかってら。
いいじゃないか、ちょっとくらい想像したって。
なんだかちょっとムカついて、俺は汚れた皿を洗うために席を立った。

そしたらその時丁度玄関のベルが鳴った。
俺は隣人のギュンターのおばさんが、また朝絞った牛乳のお裾分けにでもきたのかな?
ちょっと場の雰囲気も悪くなっていたから丁度いい、ついでにお茶でも飲んでってもらおう、なんて考えながら玄関に向かった。
だから俺の声はちょっとばかり投げやりだったかもしれない。

「はい、はい どなたぁ?」

ところが隣のおばさんどころか、にっこりと愛想の良い笑顔で挨拶してきたのは、この辺じゃ見かけない程洗練された長髪メガネの男だった。

「こんにちわ。先日向かいに越してきたウパラと申します」

俺は予想外の展開に面食らって「はぁ」と間の抜けた返事をし
てしまったけど、すぐに「ウパラ」って単語にハッとして、
「えっ?ウパラ」と失礼にも眼鏡の男に聞き返してしまった。
ファイル 30-1.jpg
そしたらその眼鏡の後ろからヒョイと、たった今まで噂していたスター本人が顔を出したもんだから、もう驚いたのなんのって!

「よっ。ピオニー・ウパラだ。俺んちの隣は畑だからな、実質お前んちが一番近所なんだ。これから宜しくな。これ、土産だ」

「ピオニー、なんです?その挨拶は失礼ですよ。それに土産じゃないでしょう?
それは挨拶のしるしですよ すいませんねぇ、この人礼儀がなってなくて」

え、ええええ!まじかよ。本物?? 俺の思考回路は雷が落ちた時みたいに停止状態だ。
それでも働かない思考とは別に、正常な聴覚は、珍客の挨拶の言葉も、ダイニングでティアが慌てて引いた椅子がひっくり返る音も認識してる。
そんでもって、手はウパラから手渡された”挨拶のしるし”とやらを無意識に受けとってる。
そんな俺が面白いのか、ピオニー・ウパラはかすかな笑いを浮かべたまま、再び呼びかけた。

「おい、大丈夫か?」

おい、しっかりしろよ。バカみたいに呆けていてどうすんだ。
スターと知り合いになれるチャンスだぞ。
俺は自分を奮い立たせたけど、気の利いた台詞なんて思いつくはずもない。

「あ、いえ、あの、その・・・ほ、本物ですよね。お、俺、ルークって言います。あなたの大ファンです」

こんな平凡な言葉を紡ぐのがやっとだ。俺ってつまんねー。
そんでもってすげー情けね〜。
こんな事なら、もしもの設定で色々シュミレーションしておけばよかった。

「へえ、そりゃ嬉しいねぇ。こんな田舎にまでファンがいるなんて、俺も満更じゃあないじゃないか、なあ?そうだろ?ジェイド」

ウパラは俺に手を差し伸べて握手を求めながら、追従してる男に同意を促した。

「はいはい、そうですね」

そういやさっきからウパラの言動に呆れたように、受け答えしてるこの眼鏡、誰だ?
ウパラの執事にしちゃ横柄な口聞くよな。すごい親しそうだから友達かなんかなのかな?
まあ、そんなのはどうでもいいか。
それより俺は差し出されたウパラの手をがっちりと掴んで握手を返した。
う、嬉しい・・・。俺からじゃなく、ウパラの方から握手を求められるなんて!
その時俺は興奮の絶頂にいたから気づかなかったけど、
さっき立ち上がった拍子に椅子を倒したティアが、ずっと呪文みたいにうわ言を呟いていたらしいんだ。

「うそ・・・ウパラが我が家に来るなんて・・・・・・ありえない・・・これは
夢だわ、だって非現実的過ぎるもの」

それに最初に気づいたのは眼鏡の男だったんだけど、なぜか奴は黙って見てただけだった。
でもその視線にウパラが気づいて(だから俺も気付いた訳なんだけど)その結果注意は俺から彼女に移ってしまったんだ。
女は得だよな 男はやっぱり女の子がいいもん ちぇ〜。

「やあ、どんな場所にでも美しい花は咲くんだなぁ」

驚いたことに、確かにこういう場面が苦手なのは知ってたけど、その時のティアは他に誰もいるはずないのに、きょろきょろと辺りを見回して、うわずった声を上げたりしてか
なり動揺していたみたいだ。ほんと、らしくない。

「ちょっ!えっ?あ、あたし?」

「いやぁ、お嬢さんのような魅力的な女性が隣人だなんて、俺もついてる。
 俺の周りはむさ苦しいからなぁ。ねえ? あなたは俺の事知ってる?」

ウパラは俺に背を向けて、ダイニングにいるティアの前に進み出ると、握手をしながら彼女に問いかけた。

「あ、あの…む、昔コンサートに何回か…」

突然矛先を向けられて呆然としながらもボソボソと返したティアの答えにウパラは俄然と調子付いたみたいだ。

「昔? 本当? それは今以上に嬉しいじゃないか!」

ちょっとした驚きの表情を見せてウパラはティアの顔を覗き込んだ。俺がウパラだったとして、昔からのファンだって言われたらやっぱり相当嬉しいぞ。
ティアの奴、顔真っ赤にしてそんな事まで言わなくたっていいのに。

俺はなんだかとっても複雑な気分になって、スッとさっきまでの熱が引いていくのを感じた。
まあ、そのおかげで冷静になってサインを貰う事も思いついたんだけど。じゃなきゃ、サインすら貰い損ねて後で後悔するところだ。
とにかくウパラの気をティアから引き離そうと牽制の意味も兼ねて、俺はばたばたと慌てて奥の部屋から色紙とマジックを持ってくると、ウパラに手渡した。
ウパラは条件反射よろしくそれにサインしながら、じゃあお嬢さんのぶんも、ともう一枚余分にサインした。
ファイル 30-2.jpg
そしてそれを俺じゃなくティアに渡し

「昔と変わったかどうか、今度観に来てくれよな」

と言いながら信じられないくらい自然に頬にキスをしたから
俺の牽制はまったくもって意味を成さなかったって訳だ。

だけどいくらウパラでもそれはないぜ?
少なくとも俺はティアの彼氏だぞ。
恋人の目の前でキスするなんてさ、俺の立場はどうなんだよ。
なけなしのプライドを傷つけられて、俺は無意識に抗議の声を上げようとした。

その出鼻を挫くように

「ピオニー、やりすぎです」

突然背後から口調は丁寧ではあるけれど、刺すような鋭さのある声が投げつけられた。
俺は背筋がぞくっとして恐怖のあまり思わず振り返ると、声の主は今まですっかり存在を忘れていたさっきの眼鏡だ。

「初対面の女性に対してそこまで自己アピールするのは失礼ですよ」

「ん・・・なんでだぁ?」
ファイル 30-3.jpg
そんなめちゃくちゃ鋭い響きの声だったというのに、本当にわかってないのか、ボケた顔とボケた声でウパラは眼鏡に切り返した。

「ご主人が不機嫌な顔してらっしゃるのに気づかないんですか?鈍い人ですねぇ」

眼鏡は呆れたように両手を上げて肩を竦めウパラを非難したけど、
奴の全身は再び穏やかな空気を纏ってしまっていたから、先ほど感じた鋭さはまったく感じられなかった。

「主人? へ? お嬢さん既婚者・・・? 
てっきり友人同士かと思っちまったけど、これは失礼をしたかなぁ」

ウパラは頭を掻いてティアの肩に置いていた手を離した。
その行為は悪いことをして反省してるからというよりも、先ほどの眼鏡の凄いオーラに実はウパラも脅威を感じたからなんじゃないかな?なんて考えが頭をかすめた。
なにはともあれ、眼鏡のおかげでともかく俺のメンツは潰れずにすんだ。
と思ったのもつかの間、すかさずティアがとんでもない返答をするから、今度こそ俺は大ショックを受けてしまったんだ。

「しゅ、主人なんかじゃありません! た、ただの同居人よ」
 
!!!
おいおいおい。ちょっと待て!
確かに主人じゃないかもしれないけど、同居人はないだろう?
俺達付き合ってて同棲してんじゃなかったっけ?
辺りの空気は冷えて硬直しちまったかのように、俺は固まってしまった。
でも固まったのは俺だけじゃない、言葉を吐いたティア自身も両手を口に当てて固まってる。
そして、ウパラに注意を促した眼鏡も、思いもかけなかったティアの裏切りに呆気に取られているようだ。
そんな中ただ一人、のほほんと構えている男が一人。

「まあ、いいじゃないかどっちでも。ん…ルークだっけ?…彼もこの程度で怒る程、心の狭い男じゃないさ、なっ、そうだろ?」

信じられないけど、カラカラと笑い声を上げて俺に同意を求める声音はどうも場の空気を読んでないような気がする。
もしかしてこの人、超天然???
なんとなく同意を求めるようにティアを見ると、ティアもそう思ったのかもしれない。
偶然目が合ったけどお互い強張った笑顔のような泣き顔のような目を交わしあった。

「おっ、仲直り? よかったな。じゃあ今度は二人で俺を観に来てくれよな。俺は博愛主義者だから二人とも同等に愛してやるからさ、互いにやきもちなんて焼くなよな」

俺達の笑顔を見たらしいウパラは、なんか思いっきりズレた結論に達したらしい。
なんだかな…怒るのもバカバカしくなってきた。
緊張した場が解けると、多分最初から冷めた目でずっと成り行きを見ていたんだと思われる眼鏡がつかつかとウパラの前にやって来て、片手を腰に片手を
ウパラの胸に指差して、事態の収拾を始めた。

「悪ふざけはいいかげんになさい。あなたと来たら、見境がないんですから。このまま博愛主義を掲げるんでしたら、私は不要でしょうから解雇させて頂きますよ」

「おおっと、それは困る。お前がいなくちゃ俺の身の回りは誰が見るっていうんだ?」

「おや、むさくるしい男はイヤだとさっきおっしゃってましたよねぇ、 いっそティアさまにお願いしたら如何です?
あなたの実態を知ったら迷惑だってノシ付けて返されそうですけど」

「怒ってんのか?」

「まさか! 怒るに値しませんよ」

すげー辛らつな台詞が飛び交っているけど、飄々としたウパラの受け答えのせいなのか、眼鏡のかもし出す穏やかな空気のせいなのか、不思議と全然刺々しさは感じられない。すると不意に眼鏡は俺に振り返ると頭を下げた。

「突然の来訪の上、非礼な振る舞い申し訳ありませんでした。ファブレ様、ティア様。遅くなりましたが私はピオニー・ウパラの専属医師、件執事のジェイドと申しま
す。今回の事はどうかご容赦願います。後ほどお詫びさせて頂きますので」
ファイル 30-4.jpg
名詞を渡し慇懃なくらい低姿勢で謝ると、むんずとウパラの襟首を掴んで引きずるように玄関に追い立てていった。
ウパラは叱られた犬の如く首をすくめてジェイドの言いなりになってる。
…まるで主従逆転だ。
玄関のドアを閉めながら二人は最後の挨拶をした。

「それでは失礼いたしました」

「またな・・・ルーク。お前とはいい友達になれそうだ。遊びに来いや。 ティア、今度デートしような」

眼鏡、もといジェイドはウパラの襟首を掴んだまま、無言でゴンとウパラの頭を殴った。痛そうだと思ったけど、ウパラはそんな事気にもならないのか、最後まで飄々と手を振りながら
俺の家を退場していった。
ファイル 30-5.jpg
そしてティアはと云うと、二人の気配がすっかり消えてなくなった途端脱力して
其の場でへなへなと座り込んでしまった。
俺はびっくりして慌てて大丈夫かと彼女の手を取ってひっぱりあげようとすると
やんわりと拒絶された。
いぶかしんで目で問うと 「だめ…腰が抜けちゃったみたいなの…」だって…

極め付けに座り込んだまま、玄関に目を据えてうっとりしながら
一言ぼそっと呟いた。

「ステキ・・・」

・・・・・・結局それかよ・・・
嫉妬するには大スターだし、笑ってやり過ごすには隣人だし、俺の気持ちは超
フクザツだ!
そうして俺の非日常的一日が終わりを告げた。

コメント一覧

三田 (07/07 21:17) 編集・削除

え〜、まずはサイトの不具合申し訳ありませんでした。
漸く日記も再開できるようになりましたので、今後も宜しくお願いします(笑)
さて今回はルークの家にピオニーが来るという設定でゲームをやったのですが、想像もつかない事をキャラがしでかすからびっくりしちゃいました。
一瞬の事でショットを撮れなかったので掲載しませんでしたが、ピオニーがティアにキスをしたら、ジェイドったら怒ってピオニーに平手打ちをかましたのです。
勿論二人のハートは割れて愛にヒビが入りました(笑)

ルークの家を後にしてピオニーの家に戻ったら、怯えたピオニーはジェイドと一緒のダブルベッドに寝るのは怖いらしくて、床で寝ちゃいました。
こんな笑える日常を見せてくれるシムピーはやっぱり面白くて、飽きませんね。

MIO (07/08 23:38) 編集・削除

平手打ち…Σ(゚Д゚)
こええぇぇ。
しかし私は最後の画像が気になるんだがw
ジェイド、ウパラを姫だっこ??
なにゆえ姫だっこ!?

床に寝てるショットはないんですかw

奈落の扉 BY:アッシュ

先日スリに会った被害者から、食事の誘いを受けた。

今回の被害者は身のこなしから、言葉使いまで、なぜか不思議な事に自分と同じ臭いがした。そのせいだろうか?気づいたら誘いを受けてしまっていたのだ。

なんて事だ。被害者と私的に会うなど将来司法官になろうと志す者にあってはならない事ではないか。
警備会社から引き抜きを受けて刑事になってからこっち、こういった誘いは受けない事にしていたのだが、ナタリアと駆け落ちしてからずっと働きづめで、心身共に余裕もなく疲れていたのは確かだ。
だからといって安らぎを一度口を聞いただけの者に求める程愚かではないはずだ。不覚だ…。
しかし、一度承諾した事実を覆すのも居心地が悪い。
いやいや、どうせ食事をするならナタリアと一緒に出かけるべきではないか。最近は忙しくて彼女とは会話すら持っていなかった。これはちょうど良い機会でもある。
ともかく例外はなしだ。大した事でもないのだから潔く断ろう。ファイル 29-1.jpg

俺はあれこれ逡巡した後、被害者…いや…ヴァン・グランツに電話した。
まあ、平日の昼間なのだから当然といえば当然なのだが、奴は電話に出なかった。
俺は小さく舌打ちをした後、溜息をついてリビングにだらしなく身体を投げ出した。
日々の疲れが溜まっているのだろうか?何も感じない。
暫く呆けたように天井を見つめていたが、玄関が開く音がしたので目だけで追うといつもとは違うピンク色のビラビラした衣装を身につけたナタリアが買い物から戻って来た。
ファイル 29-2.jpg

俺はだらしない格好のまま疲れた声を投げかける。

「どうしたんだ?その服」

「あら、気づいて下さったの?レースがあちこちにあしらってあって綺麗でしょう?」

「また買ったのか?」

「そんなに高い物ではありませんわ。」

悪気のないナタリアに俺はほんの少し、なんと表現すべきか憎しみに似た感情が湧いてしまって口にしてはいけない言葉を吐いてしまった。

「そういう問題じゃないだろう?先日家を増築したばかりじゃないか」

「ですから、そんなに高い物ではないと言ったじゃあありませんの。がっかりですわ…すぐに気づいてくださったから、てっきり似合っていると褒めて下さるのかと思いましたのに…」
ファイル 29-3.jpg
相変わらずの金銭感覚の欠乏。彼女を満足させる現実の厳しさ。
それは俺も最初から覚悟していたはずだった。
出来ぬのは己の不甲斐なさのせいであって彼女に罪はない。
なのに俺は口に出してしまった。なんという苦々しさだ。
俺は身を起こすと居住いを正し、咳払いを一つ。

ああ、居心地が悪い。
そんな俺をしげしげと見つめてから彼女は口を開いた。

「わたくしね、こういう木綿のフリフリした服を着て、花の世話をしたり料理をしたり、木造のお家に住むのが夢でしたのよ」
ファイル 29-4.jpg
彼女はなんだか寂しそうな笑みを浮かべると俺の前でクルクル廻って裾が広がる様を見せた。

「夢が叶って君は幸せか?」

夢と現実のギャップが大きいことは互いに嫌と云うほど思い知らされている。
これは…酷な質問だ。なぜ今彼女にしなければいけない?
疲れているせい、というだけの言い訳にはしたくないが、俺の口調はお世辞にも優しくはなかった。

「意地悪な言い方しますのね。
今度買う時はあなたの承諾を受けてからにしますわ」

寂しげな声音に我に返り、とたんに後悔の念が波のように押し寄せる。

「いや…似合っている。金の髪によく映える…」

弱々しい賞賛の言葉は彼女に何を伝えたのか、俺には判断できなかった。
ただ、ありがとうと答えたナタリアは気を取り直して、今日買った服の事やら庭仕事の事、習いたてのパンの作り方など、他愛のない話をふって、俺との会話の糸口を必死で探している。

でも俺ときたら、この会話を受け止める事が信じがたい事に苦痛ですらいる。
適当に相槌を打って実のない返事をするのが精一杯だ。
そんな気持ちは伝わるもので、いつか、どちらかがこの意味のない会話を中断するだろうと予想はしていたが、それを実践したのはナタリアの方だった。

「もう結構!
どうせわたくしの話など聞いていても楽しくありませんわよね」

努めて抑えていたであろう激しい感情がナタリアの口調に迸る。

「何を急に」

「あなたにとってわたくしの話など、たかが女のたわごとなのでしょう?」

喧嘩は挑発しあうことで手がつけられなくなるのが常だ。
それに乗るまいとしても、舌は裏腹に彼女の神経を逆撫でるような言葉を紡ぐ。

「そうは言っていない。ただ、昔のおまえは親御さんの後を継ぐつもりだったせいもあってもっと視野が広く、社会に貢献しようとする心構えがあったとは思っている」

「過去の事ですわ。
今は主婦として小さな女の幸せを夢見てはいけませんの?」

「いけないなどと言った覚えはない」

自分の口調にさらに苛立たしいものが混じる。
止めなければ、という思いとは裏腹に今まで腹の底に隠していたはずの小さな不満や怒りが膨れ上がってくるのを感じた。

「言った言わないの問題ではありませんわ。
結局のところあなたは今のわたくしに失望してらっしゃるのでしょう?」

こうなると俺は自分の口が達者ではないことを恨みたくなってくる。言い訳も思いつかない。実際くだらない話しかしなくなったナタリアに、多少なりとも失望しているのは事実なのだから。

しかしそういった変化を指摘するのはフェアではない。
彼女は何不自由ない生活を投げ打って俺についてきてくれた。
今までとは雲泥の差があるはずの生活にも愚痴をこぼしたことはない。
それでも取り繕う言葉が浮かばず、慰めることもできず、口をついて出てきたのは事実を指摘することだけ。
そしてそれが時として1番残酷なものになるというのを俺は知っているはずなのに。

「自己資産を投資して孤児院を設立したいと語った口が、己の欲だけを語るようになったのは信じがたいと言っただけだ」

「まあ!ひどい!」

ナタリアの瞳が大きく見開かれた時、電話が鳴った。
あと数瞬遅ければ、俺たちは毒づく言葉をぶつけ合っていたかもしれない。
だが、二人の緊迫した空気を断ち切るように、電話のベルが鳴り響いた。
ファイル 29-5.jpg
救いとばかりに受話器を取るとヴァン・グランツからだった。
着信が入っていたので連絡をしたのだが、約束に不都合でもあるのか?
と電話先で彼が尋ねる。
リビングからは、社会貢献のために妻をないがしろにして仕事をすればいいなどと、なじる言葉をヒステリックに羅列するナタリアの声が俺の頭を直撃する。
それは言葉としての意味を持って俺を攻撃するよりも、単に騒音めいて遠くに聞こえている気もした。

「いや…」

ぼそりと電話口でつぶやくと、どうかしたのか?と気遣わしげな低音がナタリアの攻撃を癒すごとく心地よく響いてくる。
まるで悪魔に魅入られたかの様に、俺は返事をした。

「約束通り、お伺いします」

俺は向かい合わなければならないはずの問題から逃げた。
未来を共に気付いていくべき相手との食事ではなく、たった一度言葉を交わしただけの、そしてどこか同じ匂いのする相手との時間を選んでしまった。

逃亡とはつねに──あとから痛みで俺を苛むものなのだ。
一時の安らぎに、俺はどのような代償を要求されるのかなどと考えることからも逃げ出したかった。

コメント一覧

三田 (05/25 00:54) 編集・削除

ひたすら、アッシュ×ナタリアファンの方に謝ります。
ごめんなさい〜。言い訳に聞こえるかもしれませんが、男女カップルでは私はこの二人が一番好きなんですよ。ですから幸せにしてあげたかったのです。なのに、たった一度ヴァンの誘いに乗っただけで、アッシュたら…(後は言えません)なんですもん。
え〜、毎回お笑い系な話ばかりでしたが、今回はちょっとシリアス路線で突っ走ってます。特に陛下と大佐のバカップルぶりを見た後では、この二人のシリアスぶりが新鮮に映りますのです。はい…
しかし、相変わらず長い日記で我ながら呆れます。

初恋? BY:ヴァン

私ヴァンデルデスカ・ムスカフェンデ(我ながら噛みそうな名だ)は長い間軍に所属していたが、訳あって退役した。
退役する事で手に入れたゆったりした時間を過ごす為、久方ぶりで市井に降りた時の事、私はついに運命の人に出会った。
今思うと、この私が喧騒の巷間に自ら赴くとは、隔絶されていた世俗を無意識に渇望していたのかもしれない。
ともかくその日、私はあろうことかダウンタウンの大衆レストランで食事を摂ったのだ。
だが慣れない事はするものじゃない。ゆったりと食事を楽しみたいと思っていたのに、気の利かないエンターティナーは私の前で安っぽい音楽を奏でる。煩わしいことこの上ない。
隣の席では若いカップルが大声で笑いながら品のない話に興じている。…下品極まりない。
料理も味付けは安っぽく、盛り付けは上品さのかけらもない。
結局世俗とはこういうものなのだ。人は皆毎日易のないことばかりを考えている。
いや、考えてさえいないだろう。彼らはただ生きているだけなのだ。
犬や猫の動物となんら変わりはない。
分っていたはずなのに、何を求めていたのだろう?ばかな真似をしたものだと、後悔しながら早々引き上げる事にした。
しかし、余程この町の騒ぎににあてられていたのだろう、あろう事か店の支払いをした直後に財布をこそ泥にすられてしまったらしく、タクシーに乗り込む時まで気づかなかったのだ。

少なくともつい先日まで職業軍人をしていたとは思えない程の失態だ。
そんなにも私は人生に疲れていたのだろうか?と半ば自嘲しながらも、レストランに引き返したのだった。

店長はちょうど赤毛の髪の長い青年?(いや、まだ少年の域を出ていない)と取り込み中だった。

この店に責任はないし、彼に財布の行方を尋ねたところで、分ろうはずもないのだが、財布の中には金以外にも身分証などが入っていた。

なんとか取り戻したいと思っていた私は時を逸したくなかった。だから非常識かつ非礼は承知で二人の話に割って入ったのだ。

「お話中申し訳ない、先ほどここで財布をすられたらしいのだが・・・」

そこまで云うと、店長は驚いた事にすかさず反応したのだ。

「ああ、お客様。運がようございましたね、こちらの方がスリを捕まえてくださったんですよ。ちょうど警察の方だったのだそうで」ファイル 28-1.jpg
既に問題解決といわんばかりに、晴れやかな顔で応対した店長を押しのけるように、その青年は私の前に進み出ると「名前は?」と唐突に聞かれた。

呆けていたとはいえ、私を出し抜いたスリを捕まえたと云うこの青年警官は相当に鋭いものがある。
感心はするが、それにしても不遜な態度だ。

「ヴァン・グランツと申します。あなたが私の財布を?」

とりあえず穏やかに答えると

「貴様の財布かどうかはまだ確定できない。生年月日と住所は?」

その高飛車な態度はちょっとした事情徴収のようだ、と苦笑しつつ素直に受け答えをした後、今は職務中ではないので後ほど署に手続きに来て欲しいと締めくくり、彼は財布を返してくれた。
ファイル 28-2.jpg
そして返す間際、その険しい表情を一瞬崩すと、はにかんだように目をそらし、職務上とは言え私の個人情報を検閲した事を謝罪したのだった。
その不器用な様はあまりにも爽やかで、陰謀策術に親しんだ私の爛れた精神に清涼剤の様に染込んで行った。

家に帰り、一人酒を飲み寛ぎながら熟考する。
私が企てた軍事クーデターは計画の段階で頓挫した。
だから私は職を地位を失い、今ここにいる。
私がより良い様に変えようとした社会の住民は先程の体たらくだ。
全てが私を失望させる。この世は色褪せている。
だがどうだ?先ほどの青年は。
灰色の世界で彼だけが眩しいほどの色を持っている。

多分、これが恋の始まりだったのだろう。
私は再び彼に会いたい衝動を抑えられなかった。

ナイトライフを覗く

裏ページ更新しました。
子供サフィール視点からの、日記です。
試みとしてちょっとしたゲーム中のムービーもアップしてみましたのでご覧ください。
お話は前回のピオニーの日記「ネビリム先生の弱み」の続編になっています。

コメント一覧

MIO (05/02 17:19) 編集・削除

普通のブログにも書いてあったのですが、流れていく危険性があるので、こちらにも再度。

シムブログのリンクから裏への入り口に飛べます。

ユーザー名(ログイン名)は当サイト名(全小文字、スペースなし)
パスワードは入り口ページ(裏の)にヒントがありますw
よく探してくださいまし。

一応18禁ページですので、ヒントがわかっても未満の方はご遠慮ください。
また、それ以上の方も、くれぐれも自己責任で閲覧してくださいねv

ネビリム先生の弱み :BY ピオニー(子供)

僕の名はピオニー・ウパラ
ゲルダ・ネビリム先生の養子の一人だ。
どうして養子になったかの経緯は面倒くさいからしない。
取り合えず今の状況が判ればいいよね。

ネビリム先生の養子は現在三人いる。
僕、一つ年下の「むっつりジェイド」と「ハナタレサフィール」だ。
それからこの家の働き頭になっているネフリー、彼女も元は先生の養子なんだそうだ。

他の仲間の話は今度に回して、今日は養母であるネビリム先生の話をしようと思う。
僕は、先生が結婚している訳でもないのになぜ養子を取るのか不思議に思って聞いた事があるんだけれど、養子を育てるのは趣味なんだってさ。
辞書で調べたけどそういう人を慈善家っていうんだ。
けど、なんか別に「変人」って呼ばれる趣味の人もいるらしい。
僕が思うに、先生はたぶん「変人」のほうだな。
どう変か、だって?
だって先生は僕らの事を「家畜」とか「極つぶし」などと呼んで動物扱いするんだぜ?
普通さ、慈善家なら養子にした子供をそんな風に呼んだり扱ったりするかな?
それに例え僕らが家畜だとしても、餌を与えてくれているのはいつもネフリーだ。
後片付けも彼女か僕らが率先してやらないと放りっぱなしなんだぜ。
小屋の掃除はメイドのブリジットだしね。

こんな調子なんだもん、子供の僕から見ても、子供が好きで養育が趣味、なーんて優しくて温かい気持ちが薄いのがわかっちゃうよ。

そこで僕なりに色々と考えてみた。
僕が思うに、先生は僕らを育てて将来稼がせるのが目的なんじゃないかな?
「せんこうとうし」というものらしい。将来を見込んで、先に投資するってわけ。

ネフリーを見ているとそう勘ぐってしまう。
だって彼女はとても優秀で稼ぎもいいのに、その稼ぎは全部先生の懐に入るんだぜ?
それって、なんだかこの前テレビで見た「ヒモ」とかいう人みたいじゃないか。
先生はずるいよな。
でも、そのおかげで僕らもお金に不自由しない生活を送っているわけだから、頭もいいよな。
こうやって僕らに恩を着せて縛り付けて、自分は「ひだりうちわ」な生活を送るって寸法なんだろうな。

ネフリーがいい例だ。
彼女はまったく先生のいいなりだもん。まるで奴隷みたいだ。
将来僕らもネフリーみたいになるのかな?

それだけは避けたいんだけど、今は子供でなすすべもない。お先真っ暗さ。
いくらジェイドが少しばかり頭がよくて、サフィールが少しばかりずるくて、僕が人よりカッコイイからって言っても、子供三人じゃ路頭に迷って苦労するだけだろ?
ここなら少なくとも住む場所も食事もある。

ともかく今は先生から目を離さず、なるべく外に出て、他の大人と顔見知りになって何かあったら、すぐこの家を逃げ出せるようにしておこうっていうのが三人の一致した意見だ。
共同戦線張らないと僕らはここで一生を送らなきゃならなくなっちゃうからな。

とまあ僕の今の環境はこんなところさ。
先生の動向を逐一観察してるって感じだね。毎日戦場にいるみたいだぜ。

・・・いや、待てよ? 恩だと思わず、逆に弱みなんかを握ればどうだろう?
「はっそうのてんかん」ってやつだ!
ある日、僕は思いついた。
何か先生の弱点を探って、それを盾に僕らを思い通りにさせないようにするんだ。

ファイル 26-1.jpg ふむ、なかなか良い思いつきだぜ、とジェイドに話してみた。
彼は計画の詰めが甘いとかなんとかグズグズ言ったけれど、絶対怒られるからやめようと泣き言を言うサフィールと一緒に話には乗ってきた。
やっぱりみんな、将来に対しては不安なんだ。

さっそくその「何か」を探すべく行動に移すことにした。善は急げ、だ。

でもまずは何を探るべきだろう?
知られて恥ずかしいこととか、後ろめたいことって何だろう?
ハナタレサフィールなんかだと、おねしょなんだろうけどさ、いくらなんでも先生がおねしょするとは思えない。
でもきっと何か弱点があるはずだ。そう思ってると、ジェイドが先生の部屋を探ってみてはどうかと言った。

この家には「許可なく先生の部屋には入ってはいけない」と言う不文律があるんだけど、胡散臭い先生の動向を探るには、まずはその部屋を探るべきだと言う訳だ。
なんだか知らないけど、説得力がある気がするので、それに何より、入ってはいけないという場所に忍び込むドキドキ感が堪らないじゃないか。

僕らは彼女らが不在になる日、仮病を使って学校を休むことにした。

ファイル 26-2.jpg 当然、入っちゃいけない部屋だから鍵がかかってる。
でも僕らはその合鍵をネフリーが持っていることを知ってた。彼女の部屋を探せばいいわけだ。
そこで、ふと気付いた。
そういえば新しい家にはネフリーの寝室がないぞ?
引っ越す前はあったのになんでだろう?
新しい家になって広くなったのに?大人なのに部屋が一緒なの?なんか変だよ。
やっぱり先生の寝室には絶対何か秘密があるんだ。なんとしても暴かないと。
サフィールは無断で人の部屋を漁るのは泥棒とおんなじだって躊躇してたけど、僕ら三人の将来が掛かっているんだ。
背に腹は代えられないぜ。腹括れよな!ここは戦場だぜ!

ファイル 26-3.jpgネフリーの書斎はきちんと整頓されていて、あっけないほどすぐに先生の部屋の鍵が見つかった。
さあ、いよいよヒミツの部屋の扉を開くときだ!
ガラにもなく、ちょっと手のひらに汗をかいちゃったぜ。
どきどきしながら、鍵を鍵穴に入れて、ゆっくりとまわしてみる。

カチリ、という音に僕らは息を呑んで、そのままそっと扉を細めに開いてみた。
誰もいないとわかってるけど、こういう時って豪快に開ける奴はいないよな。
思ってたより狭いせいか、カーテンが閉まってるせいか薄暗く、僕らは入り口付近に固まったままじっと目を凝らしていた。
すると、そばでサフィールが絞め殺される動物みたいな声を上げ始めたから、僕はあわててその口を手で塞いだ。
彼はもがきながら、半泣きで部屋の隅にある何かを指差している。
実際、僕はその何かよりも先にサフィールの声に驚いてから、
呆然とするだけだったけど、僕らは凄いものを発見した!
正直、何に使うもので何なのかさっぱりだけど、
ジェイドが観察して、少し分解したりすればきっとわかるだろう。

これで先生の弱点を突けるかどうかなんて、その時はすっかり頭から吹っ飛んでた。
だって、見たことの無い「スゴイ」モノの発見だぜ?

それが何かってのは、また今度な。

続きは裏日記「おもらし」を見てくれよな。
http://jade.nero-angelo.com/sim/pass/diary.cgi

コメント一覧

三田 (04/18 23:55) 編集・削除

はい。次回はお待ちかねの裏バージョンです。
裏を作ったのに、まだ一回しか掲載してませんね。
すみませんヽ(´Д`;)ノ
しかし、する気がない訳ではなく、裏を載せるまでの段階にまだ達してないだけなのです。
唐突にエッチが始まるのって変かなぁと思って話を考えているのですが、登場人物が多いので話がなかなか進まない(笑)
こんな訳でなかなか裏話が書けません。
しかし次回は最初に告知したように、この子供達主体のお話で裏を書きます。

しかし、ここのネビリム先生は鬼畜ババアですね。
まじ、怖いっす・・・
子供達は戦々恐々と日々を送っているようですが、
彼らに希望の未来はあるのか?作戦は成功するのか?
彼らが見つけ出したのは何なのか?
こうご期待!
なーんちゃって、大したもんじゃないです(笑)

更新は週末辺りだと思いますが、いい画像が撮れないと遅れるかもしれません。

引越しました  BY:ジェイド

(ある日、いつもながら唐突かつ自信たっぷりにピオニーは宣言した。)

ピ:  おい、ジェイド。引っ越すぞ

そんな言動には慣れているのか、
新聞から目も上げずに軽くあしらうように答えるジェイド)

ジ: はいはい、収入も増えた事だし、いいんじゃないですか?
   で、どちらに?
ピ: ギュンターゴシックハイウェイだ。

(その地名を聞いて、さすがに怪訝な顔をして視線を上げる。)

ジ: はぁ・・・農村地帯ですね。歌手は廃業して農業にでも従事しますか?

(揶うようなジェイドの言葉に、ピオニーはムッとしたように口角を下げた。)

ピ: 俺は歌手じゃねー。
ジ:  おや?そうなんですか?私はてっきり歌手だと思っていましたが。
    歌を歌って収入を得る人を歌手と呼ぶんじゃないんでしょうかね?
ピ: バカだなぁ、いいか憶えとけよ。

ピオニーはジェイドの意見に人差し指を立てると、やはり自信たっぷりにかつ
自慢げにその間違った見解を正し始めた。)

ピ:俺様みたいのはマルチタレントって云うんだ。
  歌うだけしか能がないんじゃ上は目指せないだろう?
  芸能界を掌握するには何にでもチャレンジしておかないとな。

ファイル 25-5.jpg ジ:ああ、たった一度だけモデルの仕事もしましたからねぇ。
では、マルチに農業も営むタレントを目指すんですか?

(たった一度、というのが強調されたようだが、ピオニーはさらりと聞き流す。
ジェイドにしてみればマルチタレントとは、要するに何でも屋の便利屋だというところだろう。)

ピ: それも面白いな・・・考えておこう・・・だが、それは先の話だ。
   それよりあそこは土地が安いんだ。ド田舎だからな。
ジ: おや、妥当な線で来ましたね〜。
   しかし、ただいま売り出し中のピオニー・ウパラ・ マルクトが住むに打って付けの場所とは到底思えませんがねぇ。
ピ: 車があればどこだって一緒だろう?
   騒がしいのは仕事場だけで十分だ。
   何事にも煩わされない静かな場所に居れば奇抜な発想が湧いてくる。
   それがニューウェイブを産むんだぜ。

(奇抜な発想、ニューウェイブという単語を続けざまに聞いて、ジェイドは飲み物を口にしてなくて良かったと内心思った。
もし何か飲んでいたら、間違いなく吹きそうになっただろう)

ジ: そうですか?
    私には何処に居ようと場所は関係ないと思いますけど。
    あなたの存在自体が奇天烈なんですから。
    しかしまあ何処に住もうと、確かに大した問題はありませんね。
    反対はしませんよ。広くて安い土地に大きな家を建てる。
   二流のあなたには妥当でしょう。
ピ: 相変わらずキツイなぁ・・・
ジ: そうですか?事実を口にしただけですよ。
 まさか現状で満足してる訳ではないでしょう?
ピ: まあな。

ファイル 25-1.jpg というわけで、住み慣れた小さな家を後にすることになりました。
そろそろ言い出すだろうと予想はしていたので準備はしておいたのですが、ありがたくもピオニーは期待を裏切って、ド田舎への引越しを強行してくれました。
今更いうのもなんなんですが、彼のセンスの良さには呆れます。


牧場の牛舎からの芳しい香りが漂う中に白亜のヴィラを建てるんですから。
ファイル 25-2.jpg
家自体は十分まともなんですがね。TPOというものがまるでない。
スキー場にプールを作るようなものですね。
さて、ともかく少し新居を眺めてみましょう。
とりあえず、目新しい裏庭のプールからでも。


ピ: なあ・・・これプール? ずいぶん狭くねぇ?
ジ: あぁ、予算が足りなかったので広くできなかったのですよ。
   代わりに温水にしましたから野外スパだと思って下さいね。
ピ: へぇ、気が利いてるじゃないか。
    俺、仕事の合間にスパに入るの好きじゃねーから、これはありがたいな。

(プールとは到底言えない露天風呂もどきを満足げに見るピオニーを横目に、ジェイドが眉間を寄せる)

ファイル 25-4.jpg
ジ: それより気になりますね。
ピ: 何が?
 ジ: 臭いですよ。
ピ: ああ、こりゃ牧場から漂ってくる家畜の臭いだな。
   俺は嫌いじゃないぞ。安らぐし落ち着くし、いいじゃないか。

(顔をしかめるどころか、ピオニーは深々と深呼吸し、満足に癒された表情をしてみせた。ジェイドは冷たい視線でそれを一瞥し)

ジ: ああ、これは失念していましたよ。
    あなたは王宮にいた時から自室を家畜小屋にしていた くらいですから、寛ぐ基準が一般とはズレていたんでしたね。
そういえば、引退後はエンゲーブで暮らしたいんでしたっけ?
  そう考えると、ここはあなたにとっては理想の地と言ってもいいかもしれませんね〜。
  私にとってはブウサギがいないだけマシと思わなければならないって事ですか。

(と、どこかの物語でも切り取ってきたような内容に皮肉を交えたが、今度ばかりは二人揃って怪訝な表情で黙り込んだ)

ピ: ・・・・・・
ジ: ・・・・・・
ピ: 王宮?ブウサギ?エンゲーブ?・・・おい、ジェイド?

(自分がおかしいのか、相手なのか、それすら判然としないまま、ピオニーが恐る恐る問い返すと、ジェイドはいつもの彼らしくない少し戸惑った様子を隠すように、メガネのブリッジを二本の指で押し上げた。)

ジ: あ、ああ・・・いえ、何でもありません。たわごとを聞きすぎて少し疲れているのかもしれません。
  それより、二階に上がってみません?

(ジェイドが率先して上った階段を中心にぐるりと一回り、広い廊下がある。
そこにはそれぞれの部屋に通じるドアだけではなく、チェス台やらTVなどの娯楽品が配置されている。
後から登って来たピオニーは満足そうにそれらに目をやった後、その突き当たりにあるベランダに出て、気に入ったおもちゃを手に入れたと言わんばかりに破顔した。)

ファイル 25-3.jpg
ピ: お、望遠鏡!気が利くな。こんなものまで買ったのか?
ジ: ここは空気が澄んでいるので星もよく見えますよ。
ピ: どれどれ

(ジェイドは苦笑しつつも、子供のようにさっそく望遠鏡を覗き込もうとするピオニーに場所を譲ってやった。)
ピ: おおっ。こりゃすげー! 天の川が氾濫してるぜ!
ジ: はぁ? まだ日は高いですよ。何言ってるんです?
ピ: 見てみろよ。

星ではない何かを見ているのは確かだが、こんな農村風景の何が彼を驚かせたというのか。
ジェイドは川でも近くに流れていたかと、内心、首を傾げつつ譲られたレンズからその先の何かを確かめる。)

(焦点が合うまでの数秒の沈黙。そして飽きれたようなうめき声と共に、ジェイドは顔を上げた。)

ジ: うっ! ピオニーあなたって人は!
ピ: くっくっ な、氾濫してただろう?
ジ: 牛の放尿をアップでみて何が楽しいんです!
ピ: 逆さに写るから天の川に大雨降ってるみたいじゃねーか。
しかし、すげー勢いだぜ。
ジ: 本当に呆れた人だ。
いいですか?そうやって覗き見するのは犯罪ですからね。
ピ: 牛だぜ牛〜
ジ: そうですね。牛の放尿を覗き見するなんてあなたくらいですよ。
それでもダメです。
あなたのこういうアホな行動はご近所に悪印象を与えますからね。
よーく、そのイカレた頭に叩き込んでおいて下さい。
さもないと、おもちゃは取り上げてしまいますよ。
   それよりさあ、お得意の根回しをしてらっしゃい。
ピ: わーってるよ。すでにさっき向かいのファブレ家に行って来た。
サインせがまれたから気前良く書いてきたぜ。気楽に 遊びに来いって言っといた。 
ジ: はぁ、それで男である私と同棲してるって公言するつもりなんですね?
ピ: お前の事は執事だっていっといた。
ジ: これはまた面白い冗談ですね。いつから私はあなたの執事になったんです?
  ピ: 今だ。
ジ: ・・・・・・
まあ、食事も洗濯も私がしているんですから間違っちゃいないとは思いますが・・・
まあいいでしょう。
でも早いところ専属医師かボディーガードくらいに昇格させて欲しいもんですねぇ。
あなただけじゃなく、私も精進しろって所ですかね。

コメント一覧

三田 (04/13 21:56) 編集・削除

家は更地から作るのは面倒だけれど、まったく手を加えないのはイヤ、と我侭な私は気に入った家をダウンロードしてきては改造してます。
でも改造って時間かかるんだよね〜。
気に入るまでいじくっていると、数時間はあっと言う間に過ぎていく〜〜。

この家は意味の無い無駄なアーチがグランコクマを彷彿とさせてくれて気に入ったので、アレンジしました。
はい、本当に農家がたくさんある地帯にドーンと建っていて異様に目立ちます。

しかしこいつら、本当にいやらしい・・・
放っておくとエッチばっかりしやがるのよヽ(´Д`;)ノ

気持ち悪い! BY:ウパラ

おかしなもんだな。
ついこの間まで冴えない地方の客のいないホールで歌ってたのに、
今じゃ、大都市の真ん中ではまともに顔晒して歩けやしない。
ファイル 24-1.jpg
いわゆるスターってやつ?
来たぜ、来たぜ、俺の時代が!笑えてくるぜ。
まあな、どこの業界でも根回しって奴は大切だから、ネットワークさえ広げてやれば後はなんとかなるとは思っていたが、予想外だ。
ここまでウけるとはな。
チョロイとしか言いようが無いが、まぁそれも才能って奴だな。

むかっ腹立つような野郎共に心の中じゃ舌出しながら頭を下げた甲斐があったって訳だ。

ともかく、今じゃ俺も人気タレントの一人にまで成り上がった。
後はこの世界の頂点を目指すだけだ。
・・・面倒だとは思うが、己がどこまで行けるのか試してみたいじゃないか。
やはり最終目的は芸能界から世界征服を狙うかな・・・

面倒といえば、面倒かつ煩わしい問題の一つに熱狂的ファンって奴の扱いがある。
思い出すと憂鬱になってくるんだが、何時ごろからだったのだろう?
いつも俺の周りをうろつく気持ち悪い野郎に気づいたのは・・・

とにかく気づいたら、奴はいつでも俺のそばに居やがる。
中にはまあ当然っていうか、予想内っていうか、高いチケットにコネと金を使いまくって、公演会場の楽屋やらスタジオやらにまで押しかけてくる子は居るさ。
だが、彼らは俺がこの世界で生きるための基盤となる大切な宝でもある。
煩わしいが仕事と割り切れば問題にはならないし、彼らは驚く程に忠実だ。
いざとなれば、俺の強力な武器にもなりうる。

ファイル 24-2.jpg
だが・・度を越えた奴にはホトホト困ってしまう。
あれは何なんだ?金魚の●コみたいに何処にでも纏わりついてくるんだぜ。

メシ食ってても、仲間と話してても、便所にまでだ。俺の排泄行為がみたいのかな?
タダで見ようって魂胆が・・・いや、残念だが俺にはそんな趣味はない? 

それにまずなんだって男なんだ?!
そういやぁ、俺に急に抱きついてくる輩も男が多いな???
何でだ?
どっちでも構わんが、どうせ偏狂者なら美人がいいなぁ。
ジェイド以上の美人じゃなきゃお断りだ。
なんにせよ便所覗かれて喜ぶ男がいるか?
ジェイドに覗かれるのだって俺はイヤだぜ?勘弁して欲しいよ。

ファイル 24-3.jpg
この間は奴はついに録音現場にまで乗り込んで来やがったんで、
流石に腹が立ったから文句言ってやろうと思ったんだ。
だがな、そこはそこ、俺は無意識に計算しちまったんだな。
結局ぐっと堪えて仕事の邪魔になるからどいてくれと頼むに留めた。
そうしたら・・・ああ、思い出すだけで鳥肌が立つ。

ファイル 24-4.jpg
あの野郎、
「ごめんなさい、もうしません、だから嫌わないで」
でかい声で泣き喚きながら、なんだか湿った手で俺の体にしがみ付いて来やがった。
それはもうオゾマシイったら!!
おいおい、その服何時から着てるんだ?、臭いぞお前。
その滑った手はなんなんだぁ? なめくじ触ったみたいじゃないか!
わかった、わかったから!くんな!

ファイル 24-5.jpg
おい、やめろ、その顔近づけんなよ。
気持ち悪い!
夢に見そうじゃねーか!
思わず身体が反応しちまって突き飛ばしちまった。
しまった!!

DJだのディレクターだのがいる場で醜態を晒してしまったじゃないか。大失態だ。
この野郎!!

だが突き飛ばしたのが功を奏したのか、漸く奴はメソメソしながら
退散はした。
安心したことに周りも俺に同情の目を向けている、助かったぜ。
今はこれでいい、だがどう考えたって一時しのぎにしかならないぞ。

・・・あの野郎は絶対また来るだろう。
いや、もっとエスカレートするかもしれない。
今後どう対処すべきか・・・くそっ
頭痛の種だ。

コメント一覧

三田 (04/10 20:55) 編集・削除

一昔前のヲタを絵に描いたような追っかけキャラが
ウパラに纏わりついてます。
太り具合といい、顔といい、髪といい、スタイルといい
臭い立ちそうな輩だよ。
これアメリカのゲームのデフォルトキャラなので、気持ち悪い基準はアメリカ人も日本人の同じ。要に万国共通って事なのでしょう。うへっ!
動いてる奴は本当に変質者みたいで、まじでウパラが気の毒ですが、彼なら巧くあしらえるのかな?
さすが陛下カッコイイぜ。うひっ!

MIO (04/11 16:29) 編集・削除

そもそもどうして男におっかけられるんだw
そういう設定をしたの?(笑)
そのうち『ウパラ・ヌード写真集』とか出版してください。きっとこのおっかけはオカズにすることでしょう。

え? ゲームじゃそんなのないって?
じゃあしょうがない。
姐さんが描くでつよww

モザイク掛けようか、掛けまいか。ああ、それが問題だ

相方のMIO様が私自身のシム日記も書けと催促するので、ちょっとだけ、妄想たぎる女のバカタレ執着具合を紹介していこうと思います。
しかし、最初から言っておきますが大して面白くない!と断言しときますよ〜。

では記念すべき第一回
「モザイク掛けようか、掛けまいか騒動」

え〜、ゲームデフォルトではお風呂とかトイレとかに行きますと、自動的に腰周りにモザイクが掛かるようになっています。
「子供もやるゲームなんだから当然だな」くらいに最初は思っていましたが、見えないもの程見たくなるのは人情。
陛下やジェイドや陛下や陛下や陛下←(要するに陛下)がシャワーを浴びる度に、これみよがしにモザイクが掛かると、見てはいけない部分を見てみたい誘惑に駆られてしまうじゃあありませんか。
「このモザイクの下にはナニがあるんだ。勿体ぶらずに見せなさいよ〜!」
欲求と誘惑に駆り立てられた腐女子とは、当然試練と苦難の旅に出ることも厭わないもの。

と言う訳で、私も誘惑に忠実に「モザイク外しのパッチ探し」の旅に出る事にしました。
しかしそれは旅する程の事もなく簡単に手に入りました。
世の中、皆考える事は一緒なのね〜。スケベな、いや熱心なファンが多いこと。

そんな事考えながら、喜び勇んでいそいそとそれを当てて陛下を風呂に入れました。
ところが宝物を開帳してガッカリ、いや大小の問題どころじゃないんですよ。それ以前に陛下のあそこはつるんつるん。
そ、リカちゃん人形よろしく、なーんにも付いてないのですわ。
陛下よあんた宦官かい・・・。
最初から何も付いてないと判っていれば、モザイクで隠されていた方が想像力が働いてずっと萌えるわな。
日本人の美徳、チラリズムの極致じゃい。←なんか間違ってる。
なんじゃい。こりゃぁ・・・こんな事なら当てなきゃ良かったと当然後悔。
でも元に戻すのも面倒だ、で次に思い立ったのが当然と言えば当然なんですけど、「ないなら付ければいいんじゃん」でした。

再び妄想力に元気付いた妄想乙女、今度は宝物探しの試練と探求の旅に出たのでした。(旅の仲間にアラゴルンとレゴラスがいたら楽しいんだけどね←ここですら妄想)
今度の旅はまさしく旅で、国内はもちろん海外サイトへまで旅は続くのですが、そこでの試練と困難、紆余曲折はまた別の機会にお話しましょう。
ともかく妄想乙女は目的のブツを手に入れてニヤニヤ、否、期待と希望に満ち満ちて帰路についたのでした。

で、再び陛下のお風呂ターイム。
そうしたらね、今度は凄過ぎ・・・。いやさ、確かに陛下は凄いかもしれない、絶対凄い、いや凄いの希望!
でもね流石外人、てらいが無い無さ過ぎ・・・。
まあ欲しがったのは私ですから、文句言う筋合いもないんですがね。
どう凄いかって、なんとそれがお起立していらっしゃる上ににデカイんですよぉ。
乙女心←(臆面なく言うか!)は繊細微妙なもんですからね。
あまりの迫力に今度は引いちゃったというか、萎えたと言うか。
いったい彼に何があったのか!エブリタイムお起立してるってどうよ?
落ち着け陛下! いくらジェイドと同棲してるからってそれはないだろう。それじゃジェイド壊れちゃうぞ〜〜!

注文の多い客、もとい妄想乙女はどうしてもそれが気に入らなくて、じゃあ局部だけモザイク掛けようと思いつき(本末転倒じゃないか)再び旅へ(笑)
そうしてあれこれ旅をした途中で発見した、局部にだけモザイクを掛けられるパッチを当てる事にしました。(まさに当てるって感じw)


ところが当ててみたら今度は消えるには消えたけど、なんだか毛だけが目立つのよ・・、髪の色に対して濃いし。
結局再び違う意味でそこばかり気になるのはなぜ? 
なぜ思い通りにならないの?ムッキィィ!(怒るなら自分で作れ)

しかしなんだか面倒くさくなってきた・・・。
何をやっても、あそこに目が行ってしまうのは考えて見れば当然よねぇ、元々目立つんだし。
どうせだからちょっと、宝物くっ付けたままメイクラブさせてみよう。
流石に疲れた妄想乙女は気持ちも新たに、ベットで二人を遊ばせて見ることにしました。
しっかし、これがすげ、すげ、すっげぇ〜!
陛下に宝物くっ付けて行為させると本気で目のやり場に困る!
声とかも入るし、腰は動くし臨場感ありすぎだわ。疲れなんて吹っ飛んじゃうじゃないですか!
濡れ場の覗きしてるみたい・・・
乙女ともあろうものが、はしたない←よく言うよ

ちょっと恥ずかし過ぎるからやっぱり全部外してリカちゃん人形状態でエッチさせよう・・・
私もやっぱり腐っても乙女なんだわね。
しかし、訳わからない理屈をこねて今度はつるんつるん状態で行為実行してみたものの、凄いの見た後だとどうしても物足りない。
「ちっ、人形エッチなんてくだらん!」←文句ばっかり、偉そうに
結局再び付ける方向で落ち着きましたとさ(笑)

さてジェイドの方なんですが、彼は細身タイプなので陛下と同じブツは付けられないのです。
で、彼には細身用の宝物をくっ付けてみました。
しかしですね、これがまた凄い。
体の細さに対して長過ぎ、デカ過ぎ、起立し過ぎ!そして極めつけ、色濃過ぎ!
グロイ・・・!見たくない!特に色が濃いのは却下!!!
まず彼が万年起立なんてのが我慢ならない(おいおい、陛下はいいのか?)
そしてそれ以前に、細身体型のデフォルトが貧弱過ぎなんだよ!
これじゃ虚弱体質か、難民だ。ディストならピッタリだけど、軍人のジェイドがガリガリ君じゃぁマルクト軍も先が見えてる。
陛下も抱き心地が悪くて辟易しちゃうに違いないよ。

幸い体型の方は、国内のサイト様でデフォルトに少し肉をつけて貧弱さを感じさせなくさせた体があったので、そちらを使わせて貰いました。
ああ、これでガリガリジェイドからおさらばさ。
でも色の白いジェイドに前記のブツはあまりにグロイので取っ払いました。
当分ジェイドはリカちゃんのままだよ・・・寂しい。
いや寂しいのは私より陛下だろうとは思うのですけどね。
早く、ジェイドにも似合いのブツを見つけてやりたいなぁ・・・。
でも、母は疲れた・・・

いやはや、あれこれ書きなぐったけれど
なんか自分のスケベさを公で暴露したみたいな気がする・・・。

コメント一覧

MIO (04/06 15:41) 編集・削除

単なるスケベな…いや妄想と情熱の溢れた日々を暴露してくれてありがとうv
絶対おもしろいって(笑)
しかし局部一つでそれだけのこだわりと旅があるなら(いや局部だからなのか?)、きっとあらゆる面で多方面へと旅に出てるだろうから、そして私も時々その代行をしてるから、そういうこともまた書いてくだされw

この旅に仲間(アラゴルンとレゴラス)がいたら、それはそれでイヤンな感じでは(笑)
これは立派だとか貧弱だとか、彼らがまじめに討論するんでつよ!


ところで、ジェイドは去勢されたままなのね?(笑)

超カワイイ :BYティア

仕事から戻るとルークが突然「野うさぎが畑を荒らすのでカカシを買いに行きたい」と言い出した。

今まで農作業に従事した事などなかったから、あんなに愛らしいウサギを害獣扱いなんて受け入れるのは難しいわ。
けど、クタクタに疲れて絶対カカシを買うんだと譲らないルークを見ていると、なんだか気の毒になってしまった。

でも野うさぎ退治にカカシなんて効くのかしら?
どうせ買うなら猫とか害獣退治をするペットが欲しいわ。
ルークは世話が面倒とかどうとかごねているけど「出資者は私なんですからね」の一言で黙らせてしまったわ。
こうなってくると、気が逸って既に可愛いペットを飼った自分を想像してしまうわね。
さあ、ともかくペットセンターに行きましょ!

いや〜ん。この子毛がふわふわ〜。ああ、舐めた!舌がちっちゃい!
カワイイ、カワイイ、カワイイわぁ
実際ペットセンターに来て見ると、本当に可愛い動物が一杯!
私ったら養子待ちの猫ちゃんを構うのに夢中で、ルークに何度も呼びかけられたの気づかなかった。
いけない、顔が緩んじゃってたんじゃないかしら?
ファイル 22-1.jpg
慌ててどうしたのかとルークに訊ねると、「あいつ、さっきから俺を見てるんだ」と言ってなんだか耳と目が大きな見たこともない動物を指差した。

な、何あれ?信じられないくらい、かっわいい〜♪
なんて大きな耳なのかしら? 



テ:「ルーク、猫は中止よ。あの子にしましょう。」
ル:「え? あんな変な奴? なんかみっともねー気がすんだけど」
テ:「すっごいカワイイじゃない。よちよち歩きが赤ちゃんみたい。それに二足歩行するなら知力も高いに違いないわ」
ル:「だけどさ〜、野うさぎ狩れなきゃ意味ないんじゃねーの?」
テ:「バカね。ちゃんと書いてあるじゃない。猫と同じように狩りが得意ですって」
ル:「なんか、ずっと俺を見てたんだ・・・なんか気持ち悪いよ」
テ:「そういうのは目が合ったっていうのよ。この子に気に入られたんじゃない?」
ル:「ますます気持ちわりぃ〜」
テ:「とりあえず、餌とかどうするのが判らないし飼い方を聞いて見ましょう。」

ファイル 22-2.jpg
ルークはあまり乗り気ではないみたいだけれど、無視無視。
お店の人に飼い方を聞いたけれど、猫と殆ど変わらないみたい。





ル:「おいおい聞いただろ?好物はゴキブリだって!どうすんだよ?」
テ:「最近はペレットがあるから大丈夫って言ってたじゃない」
ル:「そのペレットにはゴキブリの粉末を固めたもんが入ってるのかとえただけでぞっとするよ」
テ:「もう死んでるのよ。形状だって判らないんだからいいじゃない」
ル:「じゃあ、ティア。お前が餌やりしてくれよな」
テ:「なに言ってるのよ。ペットが欲しいって言い出したのはあなたよ?」
ル:「俺はカカシが欲しいって言ったんだ」
テ:「害獣を駆除するのが目的ならどっちだって一緒よ、かわいいんだからいいわよ」

ファイル 22-3.jpg
強引に押し切って、チーグルとかいうその動物を私たちは今日から家族の一員に迎え入れる事にした。
ルークったら本当に大人げないんだから・・・まだごねてる。
まあいいわ、そのうち慣れるでしょ。
でもはこの子には「ミュウ」って名前を付けてあげたのだけれど、ルークは「ブタザル」って呼んでるのが気になるわね・・・。

ついに18禁ページに日記を書きました。

今日、18禁の日記「エロアビス」を開始しました。
先日も書きましたがこちらはパスワード制です。答えはアビスを知っている人なら簡単に解けると思いますが、わからない人はWikiなどで検索してみて下さいね。

しょっぱなはネビリム先生とヴァンとのデートの続きです。
普通の文章すら書いたことないのにエロなんて!
もう全く恐れ知らずな私ですので、多分変な日本語の連発になるでしょうが、そこは生ぬるい眼差しで見守って頂ければ幸いでございます。

ページ移動